闇速

けいおん!系SSを中心に、2ちゃんねるからSSスレを独断と偏見でまとめてます。
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梓「観察日記?」 

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:14:15.15 ID:OvkMXwIHO
唯「宿題なんだ」

梓(高校生にもなって観察日記って…)

唯「何を観察すればいいと思う?」

梓「そうですね…」



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:16:30.06 ID:OvkMXwIHO
梓「憂はどうですか?」

唯「憂?」

梓「なんか面白そうじゃないですか」

唯「確かに面白そう!」



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:19:58.90 ID:OvkMXwIHO
唯「じゃあ、あずにゃんはクラスでの様子を頼むね」

梓「えっ、私もですか?」

唯「もちろん!」

まあ、私も興味あるしいいかな…

梓「わかりました」



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:21:38.06 ID:OvkMXwIHO
というわけで、私たちの憂観察日記が始まりました



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:24:27.54 ID:OvkMXwIHO
1日目

私は憂より早く起きました。 憂は5時に起きました。 そして、朝ごはんを作り初めました。



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:29:26.97 ID:OvkMXwIHO
私が食卓に行くと「今日は早いね」と、言ってくれました。 朝ごはんを食べていつも通り出かけました。
憂は早起きだとわかったけど、それ以外は真新しい発見はありませんでした。



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:33:32.04 ID:OvkMXwIHO
ここからは梓が記録していきます。

憂は教室に入ってくると私と軽く挨拶を交わして席に着きました。

授業中ちらちら見てみても特に何もありません。

つまんないな…



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:37:11.84 ID:OvkMXwIHO
昼休みは私と憂でお昼ご飯を食べます。 憂は部活での唯先輩の様子をきいてきたり、家での唯先輩の様子を楽しそうに話してきます。

唯先輩はかなり愛されてるようです。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:39:45.49 ID:OvkMXwIHO
午後の授業も特に何もありませんでした。

結局部活に行く時間になり憂とは別れてしまいました。



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:43:56.48 ID:OvkMXwIHO
唯「ねえ、あずにゃん」

梓「何ですか?」

唯「あんまり意味無いような気がするんだけど…」

それくらい私にもわかってます!

梓「これじゃ駄目ですね…」

私達が見てない時の憂の様子を見れればなぁ……



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:46:09.41 ID:OvkMXwIHO
唯「私達が見てない時の憂の様子か…」

どうやら無意識に口に出していたようです

唯「そうだ!」

……嫌な予感がする



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:51:33.16 ID:OvkMXwIHO
唯「部屋に隠しカメラをしかけよう!」

なんてこと言い出すんだこの先輩は!

梓「それはさすがにまずいんじゃ……」

唯「でもあずにゃんだって気になるでしょ?」

うっ、強く否定できない…

梓「まぁ、そりゃ…」

っていうか肯定してるし!



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:54:40.12 ID:OvkMXwIHO
唯「よし、決まりだね!」

ごめんね、憂…

好奇心には勝てないんだ…


でも、この時私は忘れていました。

好奇心は猫をも殺すということを……



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 19:58:45.31 ID:OvkMXwIHO
そして土曜日

唯先輩は例のビデオを持って私の家に来ました。


唯「じゃあ、早速見よう!」

梓「少し落ち着いてください」

とは言ったものの、実は私もかなり興奮していました。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:03:38.48 ID:OvkMXwIHO
憂は人に気を遣うタイプなのであまり憂の本心を聞く機会はありません。

なので、もしかしたら今日憂の本音が聞けるかもしれない、という期待はあります。

唯「あずにゃん、始まるよ」



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:07:59.90 ID:OvkMXwIHO
ビデオに映ったのは憂の部屋でした。

しばらくすると憂が帰ってきました。

そしたら、いきなり着替え始めました!

梓「唯先輩! これはまずくないですか?」

唯「いいじゃん、女の子同士だし」



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:11:40.54 ID:OvkMXwIHO
結局私もしっかり見てるので人のことは言えませんが……

見てるとなんだか言いようのない劣等感に襲われました。

着替え終わった憂は部屋から出ていってしまいました。



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:15:48.10 ID:OvkMXwIHO
唯「少しとばすね」

憂が部屋に入ってくるところまで進みました。

恐らく、その間憂はずっと唯先輩についていたんでしょう。

少し嫉妬してしまいます。



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:19:53.31 ID:OvkMXwIHO
憂は部屋に入ると勉強を始めました。

唯「偉いな、憂は…」

梓「当たり前のことです!」

まったくこの人は…

そしたら、急に憂は引き出しを漁り始めました。



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:24:16.73 ID:OvkMXwIHO
唯「なんだろう?」ワクワク

露骨に期待してることが表情に出ている唯先輩。

梓「さあ?」

その時、憂の手がぴたりと止まりました。



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:46:40.38 ID:OvkMXwIHO
唯「もしかして彼氏の写真とかかな」

梓「まさか…」

もしそうなら結構ショックです……って何考えてるんだ!

別に憂に彼氏がいようがいまいが関係ないじゃない!



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:48:24.31 ID:OvkMXwIHO
そして、私は恐る恐るそれを確認しました。

写真でした。





私の…



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:51:38.82 ID:OvkMXwIHO
唯「あずにゃんの写真?」

私は内心かなりドキドキしていました。

もしかして、それをおかずにあんな事を……

って何考えてるんだ!

憂に限ってそんなことは…



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 20:56:28.86 ID:OvkMXwIHO
しかし、私の期待とは裏腹にまた何か探し始めました。

唯「また探し物?」

少し落ち着いてきた私は唯先輩と同じ疑問を抱きました。

しばらくして、憂は目的の物を見つけました。

それは藁人形でした。



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:02:06.27 ID:OvkMXwIHO
梓「何…なの…?」

私は怖くなりました。

唯先輩は意味がわからないという表情をしていました。

憂は私の写真を藁人形の顔の部分に張り付け釘と金づちを取り出しました。

そして、その藁人形に打ち付け始めました。



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:06:04.61 ID:OvkMXwIHO
カーン カーン

唯「この音…」

唯先輩が呟きました。

唯「毎晩聞こえるんだ…」

なんで?

私はそんな恨まれるような事をしただろうか。



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:09:44.50 ID:OvkMXwIHO
その時、憂が手を止めました。

憂「お姉ちゃん…、梓ちゃん…」

私達の名前を静かに呟きました。





憂「見てるんでしょ…」



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:11:18.56 ID:CU0ZoeyW0
うおお・・・・・・



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:11:54.20 ID:+pPcF8pg0
さすが憂選手は格が違った



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:13:59.02 ID:OvkMXwIHO
唯「ひっ」ビクッ

唯先輩が小さく悲鳴を上げました。

私は背筋が凍ってそのまま硬直しました。

憂「…」

憂は無言でカメラに目線を合わせてきました。



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:17:49.86 ID:OvkMXwIHO
その時

ピンポーン

家のチャイムが鳴りました。

梓「いやぁぁぁ!」

私は唯先輩に抱きつきました。

唯「いやだ……、いやだよ……」



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:21:38.37 ID:OvkMXwIHO
ビデオの中の憂はじっと私達を見つめています。

ドンッ ドンッ

扉を叩いてきました。

梓「もう…やだ…」




律「梓、いないのか?」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:27:46.09 ID:OvkMXwIHO
唯「りっちゃん!」

唯先輩は直ぐにドアを開け、律先輩に飛び付きました。

律「な、なんだ!?」

唯「うわあああん」

律「梓!?」

梓「律先輩…」

多分私も泣いてたと思います。



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:31:19.13 ID:OvkMXwIHO
律「落ち着いたか?」

唯「うん…」
梓「はい…」

律「で、何があったんだ?」

梓「それは…」

私は律先輩に今までのことを話しました。



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:36:21.86 ID:OvkMXwIHO
律「お前ら、いくらなんでもそれはいけないだろ!」

まず律先輩は盗撮について怒りました。

唯&梓「ごめんなさい…」
私達もそのことについては素直に謝りました。

律「でも、そんな事が…」

律先輩も信じられないようでした。



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:38:39.00 ID:OvkMXwIHO
律「唯、梓」

唯「なに?」
梓「なんですか?」

律「実は……」




律「憂ちゃんが自殺した」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:42:11.72 ID:OvkMXwIHO
梓「は?」

唯「何…言ってるの、りっちゃん」

律先輩の表情を見れば嘘じゃないことがわかりました。

でも信じられませんでした。

律「それでな…」



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:48:52.19 ID:OvkMXwIHO
律「穴の空いたみんなの写真が見つかったらしいんだ…」

そんな……

律「私達、憂ちゃんの気に障ることしたのかな…?」

その問に私達は答えることはできませんでした。

ただ、憂が死んだという事実はかわりません。


梓「どうして……憂?」


~梓編 完~



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:52:00.31 ID:cGyPniCl0
唯編

『流動』



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:47:14.83 ID:OvkMXwIHO
届かない思いだとわかっていた


それでもおさえきれなかった


だからせめて近くにいたかった


叶わぬ望みだとわかっていたけど……



85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:50:15.95 ID:OvkMXwIHO
唯「行ってきまーす」

憂「いってらっしゃい」

いつもと同じ朝

でも私は心からお姉ちゃんを送り出すことはで出来なかった…



86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:52:57.01 ID:OvkMXwIHO
もちろんそれを表情に出したりしない

お姉ちゃんを心配させたくない

今日も朝早くから遅くまで軽音部の練習

昔はこんなことは無かった…



87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:55:40.74 ID:OvkMXwIHO
だからといって軽音部の皆さんを恨んでるわけじゃない

むしろ感謝している

軽音部に入ってからのお姉ちゃんはとてもイキイキしている

これも軽音部の皆さんのおかげ



89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:59:30.12 ID:OvkMXwIHO
もちろん寂しいと思う時もある

でもそれを口に出したりはしない

優しいお姉ちゃんはきっと私を優先してくれる



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:03:11.87 ID:OvkMXwIHO
でもそしたら軽音部のことが疎かになってしまう

お姉ちゃんだけでなく軽音部やまわりの人たちにも笑顔でいてほしいから……

私のわがままで今の理想の生活を壊す訳にはいかない



92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:05:37.17 ID:OvkMXwIHO
私が少し我慢すればいいだけの話だ

私はお姉ちゃんやみんなの笑顔を見守っていればいいんだ

それが私の望みだから…



93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:07:48.61 ID:OvkMXwIHO
梓「おはよう」

憂「おはよう、梓ちゃん」

梓ちゃんは私の一番の親友

そしてお姉ちゃんのことをいつも気に掛けていてくれる



94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:11:41.80 ID:OvkMXwIHO
梓「それで唯先輩ったら全然練習してくれなくて…」

憂「あはは、お姉ちゃんらしいね」

口ではああ言ってるが本当は誰よりも気に掛けてくれている

少し素直じゃないところがあるが、そこが梓ちゃんのかわいいところだ



95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:14:47.72 ID:OvkMXwIHO
憂「それでね、お姉ちゃんが…」

梓「そうなんだ」

昼休みには他の話題を挿みつつお姉ちゃんのことを伝える

梓ちゃんにはお姉ちゃんのことを知っていてほしいから



96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:19:33.49 ID:OvkMXwIHO
梓「じゃあね」

憂「うん、また明日ね」

梓ちゃんと別れたら家に帰って家事をこなす

これが私が繰り返していくべきサイクル

今あるこの幸福な日々を守るために私はこれを行う

贅沢を言ってはいけない



97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:25:07.36 ID:OvkMXwIHO
憂「買い物?」

唯「うん!」

夜、お姉ちゃんが日曜日に二人で買い物に行こうと言ってきた

私にとって願ってもない提案だけど…

憂「部活は?」

お姉ちゃんはもうすぐ大事なライブがある

その大事な時期に部活を休ませたくない



99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:29:20.83 ID:OvkMXwIHO
唯「大丈夫だよ、その日部活休みだから」

憂「本当に!?」

やった!
久しぶりにお姉ちゃんと二人でお出かけできる!

憂「もちろん行くよ!」

唯「じゃあ決まりだね」

多分私はすごく緩んだ顔をしてたと思う…



100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:34:15.53 ID:OvkMXwIHO
憂「おはよう」ニコニコ

梓「おはよう、憂」

次の日、私はかなりの上機嫌で学校へ行きました

梓「何かいいことでもあったの? えらくご機嫌だね」

憂「えっ、そうかな?」

どうやら表情に出てたらしい

恥ずかしい…



101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:39:09.55 ID:OvkMXwIHO
梓「でも良かった」

憂「どうして?」

梓「だって憂思い詰めたような感じしてたから…」

憂「! そ、そんなことないよ」



102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:42:12.55 ID:OvkMXwIHO
お姉ちゃんに悟られなかったから大丈夫だと思ってたけど、梓ちゃん鋭いからなぁ…

次から余計な心配かけないようにしなくちゃ

憂「もう、気にしすぎだよ」



104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:46:34.83 ID:OvkMXwIHO
~土曜日~

憂「明日は楽しみだね♪」

唯「そ、そうだね」

憂「?」

どうしたんだろう?

なんだかお姉ちゃんが暗い…



105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:50:46.34 ID:OvkMXwIHO
憂「お姉ちゃん、どうしたの?」

唯「えっ、別に何も…」

憂「お姉ちゃん、心配事があったら言って」

唯「憂…」

憂「力になれるかわからないけど、話したら楽になることもあるから」



106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:56:25.97 ID:OvkMXwIHO
憂「それに、明日はおもいっきり楽しみたいしね」ニコッ

唯「!」

やっぱりお姉ちゃんには笑顔でいてほしいから…

唯「ごめんね……憂」

憂「えっ?」

その時私はすごく嫌な予感を感じた



107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 23:59:17.00 ID:OvkMXwIHO
唯「実は明日、急に練習することになって……」

憂「!」

私の予感は当たってしまった…

唯「本当にごめんね、憂…」

憂「だ、大丈夫だよ」

本当はちっとも大丈夫じゃなかった



108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:04:10.59 ID:v8wtkCIlO
憂「それより、お姉ちゃんもちゃんと練習しなきゃダメだよ」

唯「わかってるよー、憂ったら」

お姉ちゃんはどうやらいつもの調子に戻ったようだ

憂「それじゃ、部屋に戻るね」

唯「ごめんね、憂」

憂「私は大丈夫だから」

バタン



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:07:55.03 ID:v8wtkCIlO
憂「お姉ちゃん…」ポロポロ

本当はあの場所で泣き出したかった

こういうことは何回かあったのに、今回は堪えたな…

憂「……しっかりしなさい、平沢憂」



112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:12:40.90 ID:v8wtkCIlO
こんなんじゃ、また梓ちゃんに心配かけちゃう…

憂「…もう寝よう」

明日は早くお姉ちゃんを起こさなきゃね…

憂「お姉ちゃん…」グスッ

結局ほとんど眠れなかった



113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:15:48.62 ID:v8wtkCIlO
唯「行ってくるね」

憂「いってらっしゃい…」

少しフラフラする…

お姉ちゃんにばれないか心配だったけど、杞憂だったみたい

憂「…少し寝よう」



115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:21:25.47 ID:v8wtkCIlO
憂「ん…」

もう昼間だ…

憂「買い物いかなくちゃ…」

私はいつものスーパーで買い物を済ました

その時、私は見てしまった

憂(何…あれ…?)

軽音部のみんなが楽しそうに買い物をしていた

その中にはお姉ちゃんの姿もあった



117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:25:52.13 ID:v8wtkCIlO
私は直ぐに家に帰った

憂「うわあああん」ポロポロ

昨日我慢した分までいっきに泣いた

憂「お姉ちゃん…」

わかりきっていたことだった

お姉ちゃんは私といるより軽音部のみんなといるほうが楽しいんだ

でも涙が止まらなかった



118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:31:04.21 ID:v8wtkCIlO
次の日、私は学校で倒れた

結局昨日は眠れなかったから仕方なかった

お姉ちゃんや軽音部の皆さんが来てくれたけど、大丈夫だと言ったら安心して帰っていった

でも梓ちゃんだけは残った



119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:33:47.24 ID:v8wtkCIlO
梓「憂、大丈夫?」

憂「大丈夫だよ」

梓「本当に?」

憂「…」

梓ちゃんは本当に鋭い

実の姉だって気付かなかったのに



121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:37:26.36 ID:v8wtkCIlO
梓ちゃんは本当にいい友達だと思う

梓ちゃんになら話せるかもしれない…

本当は心配をかけたくなかったけど、梓ちゃんにはお見通しみたいだし…

1人で抱えるのも疲れたし…



123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:42:32.78 ID:v8wtkCIlO
最近憂の様子が変だ

本人はうまく隠しているつもりみたいだけど

まあ、他に誰も気付いていないみたいだし…

本人に聞いても否定してるし、心配しすぎかな?



124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:45:40.30 ID:v8wtkCIlO
もちろん空元気の可能性だってある

相手が憂ならなおさらだ

でも、多分言ってはくれないだろう

ああ見えて結構頑固だからな



125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:50:56.88 ID:v8wtkCIlO
私を信頼してくれているなら話してくれないこともないだろう

でも詮索はしない

別に憂の信頼度に自信がないわけじゃない

私達は親友だと一応私は思ってし、多分向こうもそう思ってくれている……と思う



126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:53:40.72 ID:v8wtkCIlO
ただ、向こうから話してくれるのを待っているだけだ

それにもうすぐ大事なライブがある

憂には悪いが余計な心配はしてられない

集中しなくちゃ…



129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 00:59:36.78 ID:v8wtkCIlO
~部活で~

梓「…」

澪「…」

唯「…あのー」

梓「唯先輩!」

澪「全然合ってないじゃないか!」

唯「ご、ごめんなさいぃ!」

まったくこの人は…

梓「このままじゃダメです。 日曜日も練習しましょう」

唯「!」



133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 01:04:44.66 ID:v8wtkCIlO
唯「あのー、あずにゃん」

梓「なんですか?」イラッ

唯「日曜日は都合が…」

梓「何言ってるんですか! 唯先輩のためにやるんですよ!」

澪「そうだぞ、唯」

律「確かにこのままじゃまずいな…」

紬「何か予定があるの?」



135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 01:09:21.78 ID:v8wtkCIlO
唯「憂と出かける約束が…」

梓「そんなのいつだって行けるじゃないですか!」

澪「そうだぞ、遊んでいる暇があったら練習しなきゃな」

紬「でも、最近部活で忙しかったし…」

唯「いいよ、むぎちゃん」



138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 01:15:41.83 ID:v8wtkCIlO
唯「そうだね、みんなに迷惑かけれないしね…」

律「憂ちゃんはいいの?」

梓「憂はそんなわがまま言ったりしません」

唯「そうだよ…、憂は私よりずっと大人だから…」

澪「まあ、大丈夫だろ」

紬「唯ちゃん…」

憂は家族だしいつでも会えるから大丈夫だよね



139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 01:19:56.91 ID:v8wtkCIlO
~日曜日~

ジャジャーン

梓「ふう、だいぶいい感じになってきましたね」

澪「そうだな」

紬「これならライブも大丈夫そうね。 ね、唯ちゃん」

唯「そうだね…」



141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 01:24:10.81 ID:v8wtkCIlO
おかしい

唯先輩にいつもの元気がない

いつもならうるさいくらいに元気なのに…

唯先輩の元気が無いと憂が悲しむだろう

梓「……唯先輩!」

唯「?」

梓「午後はみんなで買い物に行きませんか?」



142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 01:30:10.79 ID:v8wtkCIlO
~商店街~

梓「ほら唯先輩、これなんかどうですか?」

唯「わあ、かわいいー」

どうやら唯先輩は元気を取り戻してくれたようだ

律「しかし珍しいな、梓から遊びの提案なんて」ニヤニヤ

梓「たまには息抜きも必要です!」

別に真意を明かさなくてもいいだろう

あんまり気を遣わしたくないし…



171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:20:19.13 ID:v8wtkCIlO
~次の日~

梓「おはよう、憂」

憂「おはよう…」

あれ?
憂の元気が無い…

どうしたんだろう?



174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:23:20.88 ID:v8wtkCIlO
梓「憂、唯先輩は元気?」

憂「元気だよ…」

なら別の理由?

憂「私より軽音部のみんなといるほうが楽しいのかな…?」ボソッ

梓「えっ?」



176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:26:25.55 ID:v8wtkCIlO
梓「何か言った?」

憂「な、なんでもないよ」

梓「ならいいけど…」

やっぱり元気が無いよね…

憂「さあ、授業始まるよ」

梓「うん…」



177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:28:34.59 ID:v8wtkCIlO
そして、三時限目の体育の時間…

憂は倒れてしまいました。

私は憂を保健室に連れて行きました。



178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:32:42.37 ID:v8wtkCIlO
唯「大丈夫?」

憂「大丈夫だよ…」

唯「よかったー」

律「あまり無理するなよ」

みんな来てくれたけど憂の大丈夫と言う言葉を聞いて帰って行きました。



179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:36:40.43 ID:v8wtkCIlO
憂「梓ちゃんも、大丈夫だから…」

梓「私は残るよ…」

その方が憂も安心するだろうし

憂「…ねえ、梓ちゃん」

梓「なに?」

憂「恋ってしたことある?」

えっ!?



180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:39:31.25 ID:v8wtkCIlO
梓「憂?」

憂「…」

梓「…まだない…かな?」

でもどうして急に?

まさか憂!



181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:42:05.52 ID:v8wtkCIlO
憂「私…恋をしてるんだ」

梓「!」

そんな…

憂「ずっと前から…」

聞きたくない…



182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:45:08.02 ID:v8wtkCIlO
憂「でもね…」

梓「…」

いまさら自覚してしまった…

私は憂が好きなんだ

でも、もう遅い

憂「それは叶わない恋なんだ…」

えっ?



183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:48:12.96 ID:v8wtkCIlO
それってどういうこと?

憂「ねえ、梓ちゃん」

それってつまり…

憂「叶わない恋なら…」

私にもチャンスがあるってこと?

憂「諦めた方がいいのかな?」



184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:51:11.32 ID:v8wtkCIlO
梓「当たり前だよ」

憂「そう…だよね」

憂は私の言葉を信じてくれた。

やっぱり私達は親友だ

梓「ちなみに、その相手って?」

憂「…」



186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:53:20.67 ID:v8wtkCIlO
一応聞いておきたかった

憂「その相手って…女の子なんだ」

梓「えっ!?」

予想外の言葉が帰ってきた。



189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 10:57:35.53 ID:v8wtkCIlO
憂「いつも一緒にいて…」

梓「…」

憂「おっちょこちょいだけど優しくて…」

梓「憂! それって…」

憂「そうだよ」

やめて…

それ以上言わないで…

憂「お姉ちゃんが好きなの」



190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:00:05.04 ID:v8wtkCIlO
梓「そう…なんだ…」

憂「変だよね」

そんなことない…

憂「気持ち悪いよね、女の子同士で…」

梓「そんなことない!」



191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:02:23.23 ID:v8wtkCIlO
気がついたら大声を出していた

憂「梓ちゃん?」

梓「私だって同じだもん!」

憂「えっ!」



192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:05:19.51 ID:v8wtkCIlO
梓「私も女の子に恋してる!」

憂「!」

梓「だから憂のこと変だなんて思わないよ」

憂「でも、私達は姉妹だよ…」

梓「そ、それは…」



193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:08:20.08 ID:v8wtkCIlO
憂「きっとお姉ちゃんは受け入れてくれない…」

梓「…」

憂「今の関係を壊したくない」

梓「憂…」



194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:12:04.67 ID:v8wtkCIlO
憂「そろそろ戻ろうか」

梓「憂!」

憂「大丈夫だから」

梓「…」

憂「私、梓ちゃんの恋応援してるから…」

梓「!」



195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:15:32.81 ID:v8wtkCIlO
憂「した後悔よりしなかった後悔の方が大きいから…」

……わかったよ、憂

憂「梓ちゃんは私みたいにならないでね」

梓「わかったよ、憂」



196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:19:11.37 ID:v8wtkCIlO
梓「憂…」

憂「なに?」

梓「私、憂のことが好きなの!」

憂「えっ!?」

梓「憂…」

憂「梓ちゃん…」



198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:21:43.42 ID:v8wtkCIlO
梓「私、先に行ってるね」

憂「梓ちゃん!」

私はたまらなくなって逃げ出した



199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:24:19.65 ID:v8wtkCIlO
やっぱり後悔するじゃない…

直ぐに憂が追い付いてきた

憂「梓ちゃん!」

梓「憂…」

憂「梓ちゃん、私…」

梓「忘れて」



200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:27:10.89 ID:v8wtkCIlO
憂「梓ちゃん?」

梓「何もなかった」

憂「でも…」

梓「私も憂も何も言ってない」

憂「…」

梓「いいね?」

憂「…わかった」



201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 11:30:12.11 ID:v8wtkCIlO
これでいいんだ…

そのあと私達は何事も無かったように過ごした

もうすぐライブなんだ…

しっかりしなくちゃ!

梓「こんにちは!」



207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:23:06.46 ID:v8wtkCIlO
澪「憂ちゃんは唯を甘やかし過ぎだよ」

律「憂ちゃんいなかったら唯はしっかり者になってたかもな」

唯「あったりまえよー、ねえあずにゃん」

梓「そうですね」

先輩たちの戯れ言は軽く流す

梓「そんなことより練習です!」



208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:26:10.15 ID:v8wtkCIlO
ジャジャーン

いい感じだ

梓「これなら大丈夫ですね」

澪「そうだな」

律「よし、今日はここまでだな」

私はみんなと別れて帰路につきました。



209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:30:33.42 ID:v8wtkCIlO
梓「あれ?」

公園のブランコに腰掛けている女の子がいました

梓「あれって憂?」

声をかけようか迷いましたが結局そのまま帰りました。

公園のブランコに座ってる時は1人でいたい時だからです。



210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:33:39.58 ID:v8wtkCIlO
梓ちゃんに話したら少し楽になった気がした。

でも、梓ちゃんのあの告白…

梓ちゃんは忘れろと言ったけど、本当に忘れた方がいいのかな?



214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:38:05.64 ID:v8wtkCIlO
同じ状況にいる私は、梓ちゃんの告白はいかに勇気がいることかわかる

憂「もう一度話した方がいいよね」

そうだ

部活を見に行ってみよう

そこで梓ちゃんたちの様子を見てみよう



215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:43:06.50 ID:v8wtkCIlO
なんか緊張するな…

私は今音楽室の扉の前にいる

自然に…自然に…

そして、扉を開けようとした時

澪「憂ちゃんは唯を甘やかし過ぎだよ」

えっ



217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:45:32.87 ID:v8wtkCIlO
律「憂ちゃんいなかったら唯はしっかり者になってたかもな」

そんな…

そんなことないよね、お姉ちゃん

唯「あったりまえよー」

私はその場に倒れそうになりました



220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:48:32.36 ID:v8wtkCIlO
唯「ねえあずにゃん」

でも、梓ちゃんは否定してくれるよね…

梓「そうですね」

私の期待は打ち砕かれた

梓「そんなことより練習です!」

……そっか



222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:51:50.19 ID:v8wtkCIlO
梓ちゃんにとって私はそんなことか…

当たり前だよね…

さっきの告白だって私に気を遣ってくれたんだよね…

そうだよね

あんな都合のいい展開あるわけないか



226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:54:53.12 ID:v8wtkCIlO
でも、なんでかな…

梓ちゃんに見捨てられた時の方が、お姉ちゃんに見捨てられた時より悲しかった

帰ろう…



228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 12:58:42.54 ID:v8wtkCIlO
私は真っ直ぐ家に帰らず近くの公園に行った

冷静になった私の心が告げてくる

あれは勘違いじゃないか

ただの冗談で梓ちゃんはそれにのった、もしくは流した…



230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:02:31.17 ID:v8wtkCIlO
都合のいい考えだとはわかってる

でも、冗談でもあんなこと言ってほしくなかったな…

その時、私は梓ちゃんがこっちを見ていることに気が付いた。



232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:06:15.24 ID:v8wtkCIlO
話し掛けようか…

私が悩んでいる間に梓ちゃんは行ってしまった。

…やっぱり都合が良すぎたかな

私は家に帰ってすぐ眠りについた。



234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:08:58.21 ID:v8wtkCIlO
あれからも梓ちゃんはいつも通り接してくれる

梓ちゃんなりの気遣いだろうか…

梓ちゃんは優しいから



237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:12:40.64 ID:v8wtkCIlO
夜になると決まってやることがある。

私は藁人形を取り出すと釘を打ち付け始めた。

藁人形は元々願いを叶えるためにあったらしい



250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:36:48.23 ID:v8wtkCIlO
本当かどうか怪しい話だけど、文字通り藁にもすがるような思いだったので私は藁人形に願いを託すことにした。

毎晩みんなの藁人形に願いを込めて釘を打ち付けた。

いつまでも笑っていてください。

そして、お姉ちゃんのことをよろしくお願いします。



251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:39:55.86 ID:v8wtkCIlO
しかし、梓ちゃんの番になると私の手が止まった。

憂「…梓ちゃん」

そして、私は梓ちゃんの藁人形にはもう一つ願いを追加した。

私を忘れないで…



255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:43:15.07 ID:v8wtkCIlO
お姉ちゃんにばれる可能性もあったけど、たぶんぐっすり眠っているから大丈夫だろう。

壁に空いた穴はポスターで隠した。

これでしばらくは大丈夫だろう。



256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:47:34.75 ID:v8wtkCIlO
~次の日~

梓「憂、大丈夫?」

憂「えっ」

梓「顔色悪いよ」

憂「最近寝不足で…」

梓ちゃんは相変わらず優しい

あの日のことは夢なんじゃないかと思う程…



257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:50:39.98 ID:v8wtkCIlO
唯「あずにゃーん」

梓「唯先輩?」

憂「お姉ちゃん?」

梓「ちょっと行ってくるね」

まだ気付かれてはいないみたいだけど、さすがに毎晩徹夜はこたえる。



258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:52:14.76 ID:v8wtkCIlO
でも、いまさら健康に気を遣っても仕方ない

もうすぐ私は死ぬのだから



259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 13:55:59.42 ID:v8wtkCIlO
私も何の見返りも無しに願いが叶うとは思ってない。

だから私の命を生け贄に捧げる

ギリギリまで無理して、ばれそうになったら死ぬ

これでいい



262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:01:41.40 ID:v8wtkCIlO
私はお姉ちゃんの可能性を奪っている

だから死ぬことに迷いはない

だけどみんなのことが心配

だからこの方法を選んだ

全ての問題が解決する

自分で選んで覚悟も決めた

でも、心残りがある

憂「梓ちゃん…」



264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:05:48.49 ID:v8wtkCIlO
家に帰ると珍しくお姉ちゃんが先に帰っていた

唯「おかえりー、おなかすいたー」

憂「ただいま、すぐ支度するね」

部屋に入るとカメラが仕掛けられていた



268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:11:19.55 ID:v8wtkCIlO
仕掛けたのはお姉ちゃんだろう

無造作に置かれている

アングルを気にしすぎて隠し損ねたみたい

学校で梓ちゃんと話してるときカメラという単語が聞こえた気がした



271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:14:44.30 ID:v8wtkCIlO
ここまでか…

これは完全に信用を失ったことを意味する

カメラはそのままにしておいて、部屋を出た

明日最後の仕上げをする



273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:19:39.52 ID:v8wtkCIlO
夜、私は机に向かい本を開いた

図書館で借りた呪術に関する本だ

藁人形についても書かれている

…特別な手順は必要ないみたいだ

最終確認が終わった…



274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:20:11.28 ID:l5S7UyJyO
あずにゃんは頭取っても死なない



277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:24:32.61 ID:v8wtkCIlO
最後の釘打ちを始める

そういえば、撮られていたんだっけ…

私は手を止めてカメラに目線を合わせた

何を話そう…

とりあえず、このままじゃ誤解されかねないないので、軽く説明することにした。



279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:28:51.38 ID:v8wtkCIlO
そして、本題に入ろうとしたところで、カメラが止まっていることに気付いた

テープが切れたみたいだ

憂「……まあ、いっか」

もうすぐ死ぬのに誤解も何もないだろう



281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:32:30.27 ID:v8wtkCIlO
私は全員分の釘打ちを終えた

その日も寝ずに朝を迎えた

朝ごはんを作る

そのうちお姉ちゃんが起きてきた

手にはあのカメラがあった



282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:35:37.51 ID:v8wtkCIlO
唯「行ってきます」

お姉ちゃんは梓ちゃんの家に出かけた

やっぱり梓ちゃんがかんでたみたい

私は手紙を書くことにした



285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:40:13.31 ID:v8wtkCIlO
書きたいことはいっぱいある

でも、あまりズラズラ書きたくない

憂「…」

『ごめんなさい
そして、ありがとう
さようなら』

これでいいんだ…

言いたいことはこれだけ



289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:44:38.58 ID:v8wtkCIlO
私は学校の屋上にいた

最期はここで迎えたかった

憂「お姉ちゃん、ごめんね…」

これで全て終わる…

いや、お姉ちゃんにとってはこれが始まりだ



292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 14:51:59.36 ID:v8wtkCIlO
私はフェンスを乗り越え、屋上のふちに立った

そして、そのまま身を投げた

憂「…」

頭の中をみんなの笑顔がよぎった

憂「みんな…」

最後に浮かんだ顔は…

憂「梓ちゃん…」ポロポロ

梓ちゃんがいつも私に向けてくれていた笑顔だった

~終わり~



302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 15:07:09.37 ID:lICguerq0







この記事をリンクする?:


[ 2009/08/31 22:00 ] けいおん!SS | TB(0) | CM(5) | このエントリーを含むはてなブックマーク


何とも言いがたい読後感・・・・

うぐぅ。
[ 2009/09/01 01:22 ] [ 編集 ]


胸が痛くなった
[ 2009/09/01 06:02 ] [ 編集 ]


流動ってライブアライブかと思った。
[ 2009/09/01 16:41 ] [ 編集 ]


乙 だけで終わらせるのやめて!
読んでた人のなにかしらのリアクションやスレ主のコメントも見たい!
[ 2009/10/31 06:57 ] [ 編集 ]


勘違いやすれ違いって怖いよな
そして十代の頃は視野も世界も狭いから容易く思いつめてしまって…
[ 2009/12/10 21:05 ] [ 編集 ]
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けいおん系SSばっかりです。


ひさびさに左上更新してみましたw


とはいえ特に書く事もありませんが(笑)


このブログも開設から1年以上経過するんですね…


とりあえず「けいおん!!」のアニメが終わるまでは頑張って更新し続けたいと思います
2010年7月24日


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